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腎症(腎臓の合併症)

腎臓は、体内の血液をろ過して、老廃物を尿として排出している臓器。
腎臓には、毛細血管の塊「糸球体」があり、この糸球体で血液をろ過して尿を作っています。

糖尿病が続くと、糸球体の壁が厚くなり、それにつれて血圧が高くなり、たんぱく質が漏れ出してしまいます。
この状態が、「糖尿病腎症」です。

腎臓の働きが悪くなると、血圧が上がり、尿に含まれるたんぱく質が多くなり、体がむくみます。
さらに進行すると、血液中に老廃物が溜まり、腎不全や尿毒症など命に関わる病気の危険性が高まります。

糖尿病腎症は、尿に含まれるたんぱく質(アルブミン)の量と、血液を濾過する機能の働きにより、以下の5つに分けられます。

■第1期
たんぱく尿:なし
糸球体の働き:正常
治療方法:血糖コントロール

■第2期
たんぱく尿:微量アルブミン尿
糸球体の働き:正常
治療方法:血糖コントロール、血圧コントロール

■第3期
たんぱく尿:持続性たんぱく尿
糸球体の働き:ほぼ正常、または低下
治療方法:血糖コントロール、血圧コントロール、たんぱく質の制限

■第4期
たんぱく尿:持続性たんぱく尿
糸球体の働き:著しく低下
治療方法:血圧コントロール、低たんぱく食、人工透析導入

■第5期
たんぱく尿:人工透析中
糸球体の働き:人工透析中
治療方法:腎臓移植

第2期までは早期腎症期のため、この時期までに血糖と血圧のコントロールをきちんと行うことで、改善することができます。
しかし、この時期を過ぎると、正常に回復するのはとても困難。
第4期を過ぎると慢性腎不全になり、人工透析(血液透析)や腹膜透析が必要になり、腎臓移植が必要になる場合もあります。